ホワイトニング(メリット・デメリット)


 

ホワイトニングのいちばんの「メリット」は、歯を削ったりすることなくお気軽に白い歯にすることが出来るという事です。

 

「デメリット」は?と言えば、オフィス・ホーム双方に共通して、通院の必要があるということですが、これは致し方ありません。

 

費用に関しては自由診療( 保険適用外 )となりますから、ご存知のとおり、最終的に数千円では済みません。

 

オフィスホワイトニングは、ホームホワイトニングよりも倍以上の通院回数がかかり、即効性はあるのですが、そのぶん歯にかかる負担も大きく、また後戻りも早いという傾向があります。毎回の処置においては、お口の周りに装着される器具による不快感が伴います。

 

ホームホワイトニングの場合、ホワイトニングジェルを塗布したマウストレーを装着した状態で一定時間置き、それを数週間に渡って実施していただく必要があるため、その手間暇がかかるので、それが煩わしいという方や、そもそもお口の中にマウスピース状の物を入れっぱなしにしていると気持ち悪くなるという人には向きません。

 

ホームホワイトニングに使用するマウストレーはかなり薄くなっており、厚みは0.5mm前後ですので、例えばスポーツ選手の使用するマウスピースをイメージするのとは全く異なります。

 

ご参考までに、今まで当医院でホームホワイトニングの対応させていただいた方々の中で、マウストレーの装着感が嫌で途中で中断された方は過去に1人もおりません。

 

ホワイトニングを始めることによって起こりうる不快症状として、一番多いのは知覚過敏様症状の発現です。簡単に言うと「歯がしみる」という感覚です。

 

これに関してはホワイトニングを実施した多くの方が経験する症状になります。程度は個人差がありますが、多くは一過性の症状ですのであまり心配は要りません。ホワイトニングをやめると治ります。

 

ホワイトニングに使用するジェル等の薬剤は歯に害があるものではありませんが、それでも多少の刺激性はありますから、けっこう歯がしみたりということがあります。これはオフィス、ホーム問わず共通です。

 

クリニックではホワイトニングに伴う知覚過敏に対しての対処法も、その症状によって適宜対処法も用意されていますので安心です。

 

またホワイトニング終了後にその効果を長期維持する方法など、クリニックではホワイトニングに関しての豊富なノウハウを持っていると言っていいでしょう。この点はクリニックでをホワイトニングを実施する強み( メリット )と言えます。

 

歯になるべく過度な負担を掛けることなく、低濃度のジェルを使用してじっくりと確実に仕上げ、その効果を長期安定維持させたいということであれば、ホームホワイトニングを第一選択でお勧めします。

 

 

歯の色が戻るまでの時間(後戻りについて)


ホワイトニングの効果はどのくらい持続するのか?いわゆる「後戻り」に関してですが、、、

 

歯というものはそもそも日常の食生活において日々酷使される環境に置かれています。

 

食べ物を噛み砕いたり切り裂いたり、熱いもの・冷たいもの、酸性のもの・アルカリ性のもの、日々これだけの環境にさらされれば、それに伴う負担も大きく、飲食物や嗜好品の影響による着色( 外因性の着色 )も已むを得ません。

 

また、人間の歯は年月と共に経年変化で色調が濃くなるという自然現象が加わります。緩やかに進行する歯の内部の生理的変化です。

 

これらの事象も踏まえて、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングでは、施術後にどんな変化( 後戻り )が認められるのかということですが、、、

 

オフィスホワイトニングは短期間で歯を白く出来るのですが、急速に歯を白くできる反面、後戻りしやすく( 元の状態に戻りやすく )、やはり「即席ホワイトニング」的であるということは否めません。

 

オフィスホワイトニングでは施術後ごく数か月で効果が薄らいできた( 後戻りした )という事を確認した例も少なくありません。

 

これに対してホームホワイトニングは?というと、年単位で放置していても、その効果は長く持続します。ある文献によると、2年経過した場合、20% 程度の後戻りが認めらるという検証例がありましたが、言い方を変えれば、2年経ってもほぼいい状態が維持できていると言えます。

 

当医院で実施した例を挙げれば、大半の方は4~5年放っておいても、それ相応の多少の経年変化( 若干の後戻り )は当然認められるものの、ホワイトニングをしていない人より全然白い状態で保たれているというのが実感です。

 

ホワイトニング実施( 終了 )直後の状態で、長期継続して白くキレイな歯を維持したいという方におかれましては、当医院では( ご希望により )目安として2~3年後に1度チェックさせていただき、リタッチアップ( 再度ホワイトニング )がをしたほうが良いかアドバイスさせていただきますが、例えばそのくらいの期間でリタッチアップをというパターンになる方は数としては少なく、ほとんどの方は白くキレイな状態で維持されています。

 

またオフィスホワイトニングとホームホワイトニング双方を併用するプランを提供しているクリニックやホワイトニングサロンもよくあるようですが、オフィスとホームを併用すると、その段階段階でどちらの効果が優位に働いているのか見極めづらくなるという難点があります。

 

また歯にかかる負担や、その分費用がかかってしまうことを考えても、私個人の見解としては、ダブルで実施する必要性があるのかは甚だ疑問です。

 

ホームホワイトニングは自宅で数週間に渡りじっくり時間をかけて実施する方法( 言わば、じっくり熟成型 )ですので、ホワイトニングに費やす時間( 期間 )はオフィスホワイトニングよりはかかるものの、その分の価値( 費用対効果 )は十分にあると思います。