当医院のジルコニアの品質


「 当医院では国産の安心・安全・丈夫なジルコニア素材を使用しております。」

 

他医院と比較して、当医院のジルコニアの安い料金設定に何らかの不安を抱いてしまう方、、、まずは、そんな心配は全く要りません。

 

皆様に安心して治療に臨んでいただくために、当医院で主に取り扱っているのジルコニアについて、どんなモノなのか?他医院で提供されているモノと比べて優劣があるのか?この辺についてお話ししたいと思います。

 

歯科材料は人の身体に使われるもの、間違いは決して許されない、シビアなものです。

 

当医院で主に採用しているジルコニアは、歯科業界ではシェアNO.1を誇る「 東ソー 」のジルコニア原料を ” 100% ” 使用し、製作されたものです。

 

ジルコニア粒子の均一さ、安定感が抜群の ” Made in japan ” の素材を使用することにより、適合(フィット性)が良く、より天然歯に近い色調が再現可能になっております。

 

強度・耐久性に関しても、もちろん必要十分なものです。

 

ジルコニア素材の耐久度・摩耗度を測るための検査や、偏たりのない均一な品櫃を維持するための検査など、品質管理を徹底するために行われる多くのテストを経て生産・加工・供給された、品質・精度の非常に高いモノです。

 

国内生産・国内品質にこだわった、安心・安全かつ良質なジルコニアを、皆様にご提供させていただいております。

 

歯科材料の進化・改良も日進月歩です。当医院ではジルコニアならジルコニアで、その時々で最良と思える素材(メーカー)を常に厳選・選択して採用しております。

 

次に、他医院のモノと比較して、強度や品質に関して優劣があるのか?についてお話しします。

 

これは「あべ歯科ではなぜこんなに安いの?」と質問される方も時々おられますので、その際にいつもお伝えしている内容を以下にご紹介します。

 

歯科医院で使用される(身体・口腔内に使用される)ジルコニアをはじめとする各種素材や材料・薬剤(セメント・麻酔薬なども含めて)は全て、基本的に厚生労働省の認可が下りたモノしか取り扱えないという言わば決まりとなっています。これが大前提となります。それを踏まえて、、、

 

ジルコニアを例にお話しすれば、ジルコニア素材を我々ユーザー(歯科医院や技工所)に販売・提供しているいわゆるメーカーは何社かあるわけですが、私の所でも現在メインにしている東ソー製品以外にも、ほとんどのメーカーのモノを使用してきました。

 

現在も東ソー製品以外にも、症例によって、他社の素材も適宜採用し、使い分けています。東ソー他、ジルコニア素材を販売・供給している会社を数社ご紹介すると、、、

 

東ソー( 商品名:ジルコンパール )本社:東京

 

デンツプライシロナ ( 商品名:セルコン  )本社:米国 ペンシルベニア州 

 

クラレノリタケ ( 商品名:ノリタケ カタナ  )本社:愛知

 

3M ( 商品名:ラヴァ  )本社:米国 ミネソタ州 

 

松風 ( 商品名:ZRルーセント  )本社:京都

 

大信貿易 ( 商品名:ゼノスター 他 )本社:大阪 

 

これらの会社以外にも挙げればまだありますが、一般の方々には「クラレノリタケ」や「3M」辺りなら聞いたことがあるという方もおられるかと思いますが、その他は馴染みがない社名かと思います。ですが、いずれも歯科業界では老舗・有名な会社ばかりです。

 

当医院で現在まで上記各社の製品を使用してきた経験から申しますと、完成したクラウンなどを調整(削合・研磨等)してみてのメーカーによる素材の品質(強度・質感・適合)の差はほとんど感じられませんでした。

 

データ的にみても、各社数種のジルコニア素材の比較において、主に注視するのは、専門的になるのですが、「曲げ強度」と「透過率」です。この2つの項目を各メーカー公表のデータで比較すると、ほとんど同じで、差はほとんど無い結果となっています。

 

「曲げ強度」というのは分かりやすく言いますと「壊れにくさ・強度・耐久性」になります。

 

「透過率」というのは歯の自然な透明感がどの程度再現出来るかということ。透明感は歯の見た目にとても重要です。透明感が上がると、より自然な歯の色に近い色調再現が可能となります。

 

試しに、皆さんご自身の前歯(治療跡のない天然歯)をよくご覧になって見てください。1本の歯をよく見てみると、歯と歯茎の境い目付近は色が濃く、そこから歯の先端に向かっていくにしたがって、徐々に白くなっているかと思います。特に歯の先端 1mm ~  1.数mm は、歯の根本付近に比べて明らかに透明な層になっているのが判るかと思います。

 

「あべ歯科ではなぜこんなに安いの?」と質問される方で、以前このように尋ねられた方がおられます。「大量仕入れすることで、安く出来るとかですか?」

 

物品の大量生産・販売している企業とは異なり、当医院の規模(個人の歯科医院)でそんなことはありません。どこか海外などから格段に安い原材料を取り寄せてということもありません。初めにお話しさせていただいたように、そもそも厚労省の認可されていないモノは扱えないのですから。

 

結局、どこの医院でも国で正式認可が下りた歯科材料の中から取捨選択し、使用しているという事になるわけです。この辺の事情は皆さんも新型コロナウイルスのワクチンが開発~実際臨床で使用されるに至るまでの流れをニュースで見てこられ、お分かりになるかと思います。

 

では上述のメーカー各社で、同じジルコニアでも優劣があるのか?どこか他社より秀でた特徴のある製品を出している会社はあるのか?

 

結論を言いますと、ジルコニア素材供給各社による素材の品質における優劣はほとんどありません。横並びという感じかと思います。

 

価格(我々歯科関係者が購入する場合の)もほぼ横並び、、どこも似たり寄ったりの状態かと思います。

 

東ソーの製品は充実したバリエーションでかつ分かり易くシリーズ展開されておりまして、、、

 

・最も強度があるシリーズ

(透過率 41%、曲げ強度 1500MPa)

 

・最も透明感を持つシリーズ

(透過率 50%、曲げ強度 800 MPa)

 

・透明感と強度を併せ持つシリーズ

(透過率 45~50%、曲げ強度 800~1300MPa)

  

・強度かつ適度な透明感を持つシリーズ

(透過率 45%、曲げ強度 1300MPa)

 

ちょっと話が難しくなってしまいましたが、、これらを適用部位(前歯か奥歯か)によって使い分けたり、個々の歯の状況(近隣の歯の色や咬合状態)によって使い分け、適材適所対応させていただいております。

 

また海外メーカー(欧米:歯科先進国)の製品ですと、いいモノも非常に多いのですが、時々困る事もあって、私も経験した事があるのですが、突然向こうの都合で製品の供給がストップしてしまうこと。

 

こういう事があると例えば、継続して長期間通院され複数本治療される予定の方や、以前治療した方で例えば、治療した歯の隣の歯を治療したいという場合、同じ(タイプの)素材(色合い)で統一しての治療が出来なくなってしまいます。

 

こういう点から見ても、日本製である同社の製品は安定供給維持されているので、当医院においても安心して使用させていただいており、間違いのないモノです。

 

以上、当医院で皆様にご提供させていただいているジルコニアは、他医院で提供されているモノと比較しても、品質の良い物であるという事をお話しさせていただきました。

 

自由診療料金設定は歯科に限らず(美容整形等)、医療機関によって(任意設定)異なっています。

 

皆様の中には、丈夫で長持ちするキレイな白い歯を入れたくても、ジルコニア・セラミック(自費)にするとかなり費用がかかるから、、、と躊躇されていた方もおられるかと思います。

 

当医院ではそのような方々にも比較的気軽に入りやすい料金で白い歯(ジルコニア・セラミック)を選択していただけるよう門戸を広げたいという思いで、現状の料金設定にしております。